日焼けによるシミ※の原因としてもっとも多いのは、紫外線を浴びた肌の奥底にメラニンが生成されてそれが代謝されずに肌内部にとどまってしまうことなのですが、そもそも紫外線を浴びなければ日焼けによるシミ※ができることはありません。けれども私たちが日常生活を送る上でそれは不可能なため、できるだけ紫外線を避けるような生活を送ることがポイントになります。それでは紫外線防止のための対策としてどんなことをすればよいのでしょうか?綺麗な肌を目指す人の間では、夏だけではなく1年中日焼け止めを塗ることはもはや常識化しているかと思いますが、その日焼け止めにも意外な落とし穴が潜んでいる可能性がありますので、ふだんの生活の中から陥りがちな点を洗い出してみましょう。
紫外線を浴びるシーンとしては、夏の海や山などレジャーに出かけた際に浴びてしまう強烈な紫外線の他にも、ふだんの生活でうっかり浴びてしまう日常紫外線と呼ばれるものがあります。レジャーに出かける際には、ウォータープルーフ仕様の日焼け止めを装備していくと思いますが、意外にこの日常紫外線に対するケアが足りない人が多く見受けられます。シーン別でみると、朝の通勤や通学の際に顔ははしっかりと日焼け止めを塗っていても首や手足には塗っていない場合もありますし、日傘をしているから大丈夫と思っていても、道路からの照り返しで実は紫外線を浴びていたという場合も多いのです。また、主婦の人でも例えば、洗濯物を干している時間や室内でも窓際から紫外線は要注意です。
生活シーン以外でも気を付けなければならない点は、日焼け止めの使い方です。顔以外にも露出している首や首の後ろ、手足に塗るのはもちろんこまめに塗りなおすことも大切です。室内でも会社の中でも紫外線は窓際から入ってくるからです。また、目から入る紫外線も体内のメラニンの量を増やしてしまう原因になりますので、夏場などはサングラスで目を保護することも重要です。もちろん帽子や日傘で強い紫外線を防止することは有効な方法ですが、道路からの照り返しがあることを想定して日焼け止めは全身にしっかりと塗るように心がけましょう。日焼け止めは皮膚が呼吸できない感じがして苦手だという人もいますが、今では感触の良いものもたくさん売られていますので、ぜひ試してみてください。
※ 文中のシミ・そばかすは、「メラニンの生成による、シミ·ソバカスを防ぐ」ことを指します。